お子さまの治療

当院の治療の特徴

総合的な診療を行い、健康な状態を育む

総合的な診療を行い、健康な状態を育む

お口の中の成長は0歳から始まり、おおよそ20歳頃まで続きます。
乳歯の生え始めから永久歯への生え変わり、咬み合わせの安定など、多くのプロセスを経て成長していくお口の中を、当院では注意深く見守ります。
むし歯の治療だけでなく、咬み合わせを含めたトータルな視点でお口の中を診察し、そのときそのときのお口の健康のサポートはもちろん、「成人したときにその子にとって最高の状態」へ育むこと、を親御さまと共に考えてまいります。

ケースに応じて「レストレーナー」を使用

歯医者に慣れていないお子さまは、治療への恐怖心や親御さまと離れる不安から、泣いたり暴れたりするケースがみられます。症状が軽度の場合は、お子さまに慣れていただくまで経過観察を行う場合もありますが、急ぎの治療が必要な場合には、やむを得ず身体を拘束して治療を行うこともあります。その際に使用するのが、「レストレーナー」です。身体の動きを抑制することで、安全に治療を行うことができます。
レストレーナーの使用は親御さまのご了承をいただいてから使用しますので、希望されない場合はその旨をお伝えください。
(他院から転医されたお子さまで、適切な治療が出来ずにより重篤なむし歯へ発展して紹介されて来られるケースが度々あります。治療の練習ばかりで必要な治療が出来ずに時間ばかり過ぎると…、むし歯は待ってはくれません。「むし歯は小さなうちに!」が歯科医学的には理想です。お子さまが泣く、泣かないという次元と、むし歯の大きさ、治療の必要性を、天秤にかけての判断が必要です。難しい問題ですが…。)

  • ●当院で使用した実例

    ⒈ 重度のむし歯、歯が折れたなどの怪我、その他緊急を有する処置が必要なとき

    ⒉ 1歳から2歳のコミュニケーションが取れないお子さまの歯科治療。この場合、安全に早く処置を終えることが重要です。この年齢では記憶もほとんど残らず、トラウマの心配はほぼありません。

    ⒊ 3歳以上では、多くは声かけなどの工夫で普通に治療ができます。稀に極度に暴れるお子さまで、抑えてでも早く安全に治療を終えることが本人にとってメリットが大きいと判断される場合にやむを得ず親御さまの希望を確認した上で抑制することがあります。この場合、治療後の本人への声かけ、フォローがとても重要です。事前の説明で、子どもながらに治療が必要なことは理解できていることがほとんどで、想像力ゆえの恐怖心との葛藤が爆発しての振る舞いが出ているのです。泣きながらも必要な治療をきちんと終えること、「壁を乗り越えさせてあげること」、そして頑張ったことを褒めてあげること、治ったことを皆で喜んであげることが、その後の子どもの自信へつながり、精神的に成長する機会にもなり得ることを度々経験します。このフォローがしっかり出来ればトラウマになることはまずありません。

    それと、重要なのは、二度と同じようなむし歯を繰り返さないようにしてあげること!。親御さまの仕上げハミガキ、本人によるハミガキ、おやつに対する正しい知識を持っていただくことも合わせて、時間をとって説明させていただいています。

痛みを軽減する・治療時間を短縮する工夫

痛みを軽減する・治療時間を短縮する工夫

お子さまにとって、治療における痛みと長い時間は大きなストレスの元です。
当院では、お子さまが痛みを感じないようなソフトな治療を心掛けるとともに、治療時間の短縮を心掛けています。丁寧かつ早い診療で、お子さまの負担を軽減します。

小児歯科

小児歯科は、お子さまのむし歯や歯周病を治療・予防する診療科です。
成長期のお子さまはお口の中の状態が大きく変化し、その過程でむし歯にかかりやすくなります。
当院では、お子さまのお口の中をしっかり診ながら、適切な治療を行っています。

お子さまの状態に合わせた2つの治療コース

当院では、お子さまの状態や親御さまのご要望を考慮し、2つの治療コースをご用意しています。医師とご相談の上、適切な治療コースをお選びいただけます。

  • ●スピーディに治療を行う『うさぎコース』

    罹ってしまったむし歯や歯周病は、できるだけ早い段階で治療を行うのがおすすめです。
    うさぎコースは、1回の治療でまとめて3~6本の歯の治療を行うことにより、通院回数を少なく、治療期間を短縮できるコースです。
    また治療回数が少ないので、麻酔(注射)の回数も減り、お子さまの心理的・肉体的な負担を軽減することができます。

  • ●見守り型の治療を行う『かめコース』

    お子さまが歯科治療に対して大きな恐怖心を持っていて、なおかつむし歯や歯周病の状態が軽度の場合には、お子さまの成長を待ってから治療を行うコースもございます。
    この場合は、むし歯の進行を遅らせる処置をしたり、経過観察をして見守ります。
    ただし、早期の治療が必要な場合や定期健診ができない場合は、「うさぎコース」をおすすめします。

当院のむし歯治療

  • ●治療回数・期間を短縮する「ブロック治療」

    うさぎコースでは、1回の治療で3~6本の歯を治療します。
    これによって治療回数や期間が短縮できる上、治療の際に用いる麻酔(注射)の回数も減らすことができます。
    お子さまの心理的・肉体的な負担を軽減できるのがメリットです。

  • ●安全で確実な「ラバーダム」を使用

    当院では、治療を行う歯のみを露呈させる器具「ラバーダム」を使用して治療を行っています。
    これにより、唾液や細菌の汚染から治療中の歯を守ることができるほか、歯を削る器具でお口の粘膜を傷付けたり、薬剤を誤って飲み込むことを防止する効果もあります。

予防治療

お子さまがむし歯や歯周病に罹らないために、「予防」を行う診療科です。
人間は0歳からおおよそ20歳頃までお口の中の成長が続きます。
この期間に起こる変化を注意深く見守り、病気を予防していくことで、将来に渡ってお口の中を健康な状態で保ちやすくなります。

定期健診のすすめ

ハミガキ練習コーナー

成長期のお子さまは、お口の中の状態が常に変化しているので、当院では3カ月に1回の定期健診をおすすめしています。
むし歯や歯周病の兆候や、咬み合わせの不正がみられた場合には、早急に治療・対応します。

予防治療で行うこと

  • ●ハミガキの指導

    予防治療で大切なのが、毎日ご自宅で行っていただくセルフケアです。
    そのため当院では、お子さまや親御さまに対して、ご自宅で行う正しいハミガキの方法についてご指導いたします。
    院内には、お子さまがハミガキを練習できる「ハミガキ練習コーナー」も完備し、磨き残しがないかなどを丁寧にチェックいたします。

  • ●歯のクリーニング(PMTC)

    毎日のハミガキでは落とし切れない歯の汚れは、歯科衛生士による定期的な歯のクリーニング(PMTC)を行います。
    ご希望に応じて、フッ素塗布やシーラントといった予防対策にも対応しています。

障がい児歯科

障がい児歯科は、発達障害や自閉症、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、知的障害などをお持ちのお子さまに対して、安全な歯科治療を行う診療科です。

当院の障がい児歯科の考え方

当院の障がい児歯科の考え方

当院では、「障害を持つ子どもを特別に分ける必要はない」という考えのもとで、広く受け入れを行っています。
全てのお子さま一人ひとりの個別の事情に合わせて、お口の健康を考えて対応するのが小児歯科医療の基本です。医学的診断での「障害」が歯科治療時の対応を区別するものではなく、お口の中の問題に応じて、一人ひとりの個性に合わせて、全てのお子さまに同じ姿勢で診断し対応しています。
障害をお持ちのお子さまで歯科治療を受けられるかどうかお悩みの親御さまは、遠慮なく当院までご相談ください。その子の発達年齢、身体的条件に応じて対応することで、問題なく歯科治療を行うことが出来る場合がほとんどです。

口腔外科

口腔外科は、お口の中において外科的な治療が必要とされる診療科です。
主にお口の中のケガや粘膜の疾患、埋伏歯、親知らずなどの治療を行っています。

口腔外科で治療する内容

  • 歯が折れるなどしてお口の中をケガした場合
  • 骨や粘膜の中に埋伏歯がある
  • 親知らずが痛む、腫れる
  • 粘膜疾患、軟組織異常への対応

など

当院の口腔外科の治療

診断および基本的な治療は当院の中で行います。
治療が難しい症状に関しては、他の口腔外科専門医をご紹介いたします。
(当院は、久留米市の聖マリア病院の連携登録医に指定されています。)

ご予約・お問い合わせ

鳥栖市地域にお住いの方で口腔内のことでお困りでしたらご相談ください。

診療時間 日・祝
9:30-13:00
14:30-18:00